爪の基礎知識などについて

ネイルの歴史
マニキュアとは、一般的に爪に塗るエナメルのことと思われがちですが、本来はラテン語の「マニスmanus=手」「キュアcura=手入れ」からきた“手の手入れ”という意味です。
人間は古来より指先を美しく保つことに関心が高かった様で、ネイルケアは紀元前3000年のエジプトと中国に早くも登場します。古代エジプトでは身分の高い男女に限り、草から取ったヘンナと呼ばれる赤っぽいオレンジの染料で爪を染めていました。当時は爪の色が身分を表し、王と王妃は濃い赤、その他の者は薄い色しか許されませんでした。中国では蜜蝋と卵白、ゼラチン、アラビアゴムを使って染料を作り出し、紀元前600年になると、皇族は金や銀を爪に塗るようになりました。
そして中世ヨーロッパの時代は、ハンマム(hammmam)と呼ばれた美容院でクリームを用いて爪の手入れをしていたとされ、現在のようなエナメルはずっと後の1920年代以降に流行します。
日本でも中国の影響を受け、平安末期には爪に紅を塗る風習がありました。
いまでもホウセンカをツマベニやツマクレナイと呼ぶ地方があることから、植物の汁で淡くそめていたことがうかがえますが、いずれにしても身分の高い貴族の楽しみだったようです。この日本で現在のようなマニキュアが行われるようになったのは、磨爪術とよばれた時代を経て昭和に入ってからのことです。

■■爪の基礎知識■■
爪の目的は、手の指先、足の指先を保護すること。物を掴んだり、小さなものを握りやすくすることです。
健康な爪は半透明なピンク色で適度な厚みがあり弾力性に富んでいます。厚みは約0.5ミリ~0.75ミリ、表面はアーモンド型でシェイプダウンしています。
爪の伸びる長さは一日約0.1ミリ、1ヶ月に約3ミリ伸びます。 手の左右を比べると利き手が早く伸び、足の爪は手に比べて半分以下の速度で伸びます。

<爪の呼吸> 
爪の表面は呼吸していないので、ネイルを塗っても問題ありません。
しかし甘皮で水分や油分の調整を行っているため、甘皮部分に付着しないように塗ることが大事です。

<爪の栄養素>
爪はカルシウムでできているという認識が一般的ですが、実際の爪甲のカルシウム量は0.1%にすぎず、爪に最も必要な栄養素はタンパク質です。極度の偏食をしない限り、通常の食生活で問題ありません。